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今何してる?

U.Zのネット版日記

人間。

 最近また図書館で借りた本を3冊読みました。

その中の一つがコレ

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「すべてはここにあるッ!」

「少女は卒業しない」

はい、また「朝井リョウ」の小説ですね。

 

とにかく「凄い」。何が凄いって全部が「凄い」www

この人マジで「何者」って思ったw 

現代のJKのリアルな描写を7人分も書いてしまうなんて・・・つか、本当に男かよ。なんでJKのプライベートな話をここまで書けるんだ? そんな色んな女の子と付き合ってたってことか!? ← 誤解w

 

俺自身もまだ高校卒業して半年ぐらいの人間なんで、タイムリーというか何というか・・・、まぁとにかく感情移入しやすかったです。

でもやっぱり凄いと思うところは、その卒業式というたった一日の間の7人分もの出来事を書いてしまえているところだよね。

自分は一人しかいないんだから、自分の分の卒業式しか味わえないのが普通。

でもこの小説を読んだら本当に7人分の卒業式を味わった気分になれちゃったんだよね。それだけ上手く作られてるってことな訳だが、取材とか沢山したんだろーな・・・。

 

主にJKの卒業生が主人公なんだけど、俺が一番気に入ったのは第3幕の「在校生代表」の話。

サブタイトルで分かるように、唯一この話だけ卒業生でなく在校生が主人公だったんだよね。

そして最初から最後まで「送辞」という「セリフ」で書き切るという斬新な話でした。

ってか送辞長すぎw 日本には色んな高校が存在していて、その数だけの卒業式があるってのは分かりきってる事実だよ。けどここまで自由な送辞ってのは流石にあり得ないでしょ。

つまりこれはフィクションってこと。更につまり言うとこれは全部「朝井リョウ」のでっちあげってこと。

小説なんだから当たり前のことだけど、この話だけ取材を元にして書かれてないってのが明白(※)な分この話は凄いと感じました。 ← ※明白って書いてるけど全て俺の勝手な憶測です。

 

構成として「上手いなぁ」と感じたのは最終第7幕です。

過去と現在の会話がリンクして話が展開していく感じ。無理矢理でなくしっかり自然にリンクさせていってるところが「流石」だと思いました。

そして更に「流石」だと思ったのはラスト。

やはりこれが「朝井リョウ」と言わんばかりのクライマックスとオチ。流石に4冊目ともなると慣れましたねw

 

おジャ魔女どれみ182nd」も高校の卒業式の話で、それを読み終わった次の日からこの小説を読みだしたので、なんか色々重なって面白かったです。

でも「おジャ魔女」の卒業式の話自体は結構あっさり終わってしまったので、ちょっと残念でしたね。小学校の時の卒業式はあんな盛り上がったのにね。

せっかくなら「少女は卒業しない」ぐらいじっくりと他のクラスメートの卒業式での色んなシーンを見てみたかった気がしないでもないですね。(小学生の時不登校だった「長門かよこ」の進路がどうなったのかとかマジ知りたいw)

 

そしてもう2冊はどっちも病気もの。

一つは「うつ病」の話。バブルに生きたとある脚本家が仕事をしてたら突然うつ病になってしまいます。でも自分はうつ病だってことに気が付きません。辛い日々との戦いでしたが、逆にそのおかげで今生きてる自分がどれだけ幸運でどれだけ周りの人に助けられているのか実感し、そして立ち直るという自伝でした。 ← 超ザックリ

 

うつ病というものは気合いだけではどうにもならない、ちゃんとした方法で直さなくちゃいけない「病気」なんだってこと

そしてうつ病になるとまず思うのは「死にたい」ってことなのに、自殺のためにする準備や移動すら面倒くさくてできず、やっと自分の足で立てるくらい回復してもうすぐ完治するというタイミングでやっと自殺する人が多いということ

意外と知らなかったうつ病の怖さを知ってビックリしました。

 

もう一つは「劇症肝炎」の話。小・中・高と全て皆勤賞だった健康な男の子が大学生活を送っているある日、突然体の調子が悪くなったので病院へ行くと病名を知らされて家族唖然。ドナーを探したり色々手を尽くすがどれも上手く行かず、発病からたった23日でその男の子は天国へ行ってしまったという実話でした。 ← 超ザry

 

生物は生きてる以上死を避けることは不可能。分かってる。分かっているけども、ここまで理不尽にして親よりも先に逝かせてしまう病という凶器。

いつ自分に降りかかるかもしれないという不安が俺の胸を痛めました。

そして同時に、若くして亡くなった場合その親の気持ちを考えると・・・何か自分は今まで間違った生き方をしているんじゃないか、とまで思ってしまいました。

 

なかなかできないよね。親孝行って(・_・;) まだ俺生きてて誰かに恩返ししたって経験一つも無いよ。ヤバイ。

 

余命宣告されればやる気も出るのかな? でもぶっちゃけ人間は大抵余命100年も無いんだよね。

日本人の平均寿命が約80歳だから、俺もう後余命約60年じゃん。

ってか俺の親がそもそも後60年も生きてる訳ねーんだから、親が生きてる内に親孝行しなきゃ親孝行じゃねーから

焦るね。

頑張れ、俺!

突き進め、来るべき俺の将来!!

切り開け、俺の夢!!!

 

 

そして最後に、少し昔の本だったとはいえ読んでしまった以上これだけは書いておきます。

「劇症肝炎」で亡くなってしまった「Hさん」御冥福お祈りします。

 

 

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現在世界に生きている約73億の人間は、過去に生きていたその何倍・十何倍・何十倍、いやもっと沢山いたであろう人間の「死」の上にあるものなんだ。

受け入れよう「死」を。その上で大切にしよう「自分」という「人間」を。

そしたらきっと「他人」である「家族」や「友人」、他の「人間」のことも、同じ「人間」として大切にできるようになるかもしれないね。